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Ceramics : 陶磁器の原料

粘土の種類

粘土類の種類

粘土は粘力が強くこれを形成して乾燥すると収縮して固くなり、高温で焼くと更に収縮して焼き固められます。
その収縮率は1〜2割程度です。

粘土は花崗岩とか石英粗面岩、または石英斑岩のような珪酸とアルミナを含んだ火成岩が何十万年か何百万年という長い歳月の間に風化したものとされています。

岩石が風化して粘土となり、粘土以外の成分が雨で流され、そこ残ったものを一次粘土または残留粘土と呼びます。粘土分が雨水や川水に流されて一定の所へ沈澱したものを二次粘土または漂積粘土と呼びます。

一次粘土が採掘される場所は昔は岩石のあった層であり、それが風化して粘土層となった場所です。
二次粘土は風雨の力で浸食風化して川の流れにより沈殿したものです。これには木節と蛙目、b器などの種類があります。


【一次粘土】
岩石が風化してその場に残った物で不純分が少なく色が白く、焼成後は白色が多くなります。
この代表的なものはカオリンであり、磁土とも呼びます。

中国の江西省景徳鎮では古くから盛んに磁器が作られました。
原料として近くの高嶺「中国語でカオリンと読む」という所で産出する粘土を使ったので、この種の粘土をカオリンと呼びます。
日本では良質のカオリンは採掘されませんが、岐阜県中津川市苗木町の陶土は優秀とされています。
韓国の慶尚南道河東郡では良質なものが多く採掘され、現在も輸入して磁器に使われています。


【二次粘土】
二次粘土は鼠色や褐色をしています。それは岩石が風化してその成分が水に流され沈澱するまでの間に様々な不純物が混じるからです。
二次粘土は二つに大別されます。


*蛙目粘土
不純物は比較的少なく、生色は淡い鼠色をしています。焼成後は比較的白い粘土です。
石英の粒が混ざっていて水で濡れた時にそれが蛙の目のように光ったので蛙目粘土と呼ばれています。

これを尾張美濃地方では方言で「ぎゃーろめ粘土(がいろめ粘土)」と呼んでいます。
蛙目粘土を使う前にには水簸(水で細いものとあらいものと分けること)をして石英、黒雲母などを取り除きます。

主な産地は愛知県瀬戸市、岐阜県土岐市、福島県諏訪原、三重県阿山郡などであり、それぞれの地で陶磁器産業が発達した主因は、この粘土が採掘されたからです。


*木節粘土
岩石が風化分解して水で流されて沈澱したもので不純物の木質亜炭が多く混ざっていて、褐色や黒褐色をしています。
このことから木節(きぶし)の呼び名が出ています。
砂が混ざっていないので、たいへん粘力が強く耐火性に優れていて、窯詰めの時にやきものを安定させるための匣鉢を作るのに用いられます。

また比較的不純物が少ない物は粘土質陶器や半磁器などに使われ、その他建築用陶器や粗陶器の原料にもなります。
愛知県西加茂郡枝下や三重県名賀郡丸柱、岐阜県瑞浪市、多治見市附近などで採掘されて、その中でも瀬戸産の物は不純物が少なく耐火産も高く特に優れています。瀬戸多治見方面に陶磁器産業が発達した原因の一つとなっています。


*b器粘土
二次粘土の種類で鉄分などの不純物が多く粘力も強い。焼いた色は黄色、黄褐、赤褐、黒褐、鼠色などいろいろあり、妬器の主原料として使われます。
愛知児知多半島、三河地方、滋賀県信楽、山口県小野田、栃木県益子、茨城県笠間などから採掘され、それぞれ独特の味のある「やきもの」の原料となっています。


*陶石類
陶石は石の状態をしています。これを石臼で細く挽き水簸をして微粒子だけ集めると、ロクロで成形ができるくらい粘力が出ます。
・水簸とは細かく挽いた粒子を水に入れて回転撹拌させることにより重い粒子が先に沈み軽い粒子は最後まで上澄みに残っている性質を利用した陶土の集め方です。

熊本県天草島から産出する天草石は、石英粗面岩が分解したもので大変優秀な原料とされています。九州有田地方はもちろん、各地でも磁器の高級な原料として使われています。この石は粗砥石として刃物研ぎにも利用されます。
その他、九谷焼原料の鍋谷石、有田焼の泉山石、出石焼の出石石、新鍋谷石、花坂石、五国寺石、柿谷石、会津焼の大久保石等の母岩は石英粗面岩です。

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